タイトルは完全に釣りですwww
過去に「AWSソリューションアーキテクト プロフェッショナル試験「不合格」レポート(と合格に向けた対策)」なるものを書きましたが、3度めの正直ってかんじで、ついに合格しました!
今回のスコアは下記の通り。
総合評点: 65% トピックレベルスコアリング: 1.0 High Availability and Business Continuity: 58% 2.0 Costing: 50% 3.0 Deployment Management: 50% 4.0 Network Design: 62% 5.0 Data Storage: 66% 6.0 Security: 56% 7.0 Scalability & Elasticity: 76% 8.0 Cloud Migration & Hybrid Architecture: 100%
あああああぶねぇ〜〜〜wwww
合格ラインは65%と言われているので本当にギリのギリです。
ちなみに過去2回のスコアはこのとおりです。
2回目
総合スコア: 61% トピックレベルのスコア: 1.0 High Availability and Business Continuity: 75% 2.0 Costing: 75% 3.0 Deployment Management: 50% 4.0 Network Design: 75% 5.0 Data Storage: 66% 6.0 Security: 43% 7.0 Scalability & Elasticity: 46% 8.0 Cloud Migration & Hybrid Architecture: 85%
1回目
総合スコア: 62% トピックレベルのスコア: 1.0 High Availability and Business Continuity 75% 2.0 Costing 100% 3.0 Deployment Management 50% 4.0 Network Design 75% 5.0 Data Storage 50% 6.0 Security 50% 7.0 Scalability & Elasticity 69% 8.0 Cloud Migration & Hybrid Architecture 57%
正直いって、 合格ラインに達しているのはDataStorageとScalability&Elasticity、Cloud Migration & Hybrid Architecture の3トピックだけで、ほかは半分しか到達していないなど散々な有様です。
スコアがスコアだけに、これから受験される方の参考になるかどうかわかりませんが、今回は勉強期間が殆どとれないというちょっと特殊な状況の中で挑んだ末の合格だったので、いろいろやってみたけど最後の仕上げに何をすべきか?の参考にはなるかもしれません。
受験までの取り組みと当日の状況を書いてみます。
試験までの時間
今回、諸事情ありどうしても3月に受けたかったのですが、予約がギリギリで再受験を決めたのが3/19(月)で、受験が3/22(木)。
そう、中2日しかありませんでした。
こうなってくるとじっくりと時間をかけて勉強するなどといった悠長なことを言っている余裕はありません。 かなり集中して勉強を進めていく必要がありました。
具体的にやったこと
前回の受験が1年前だったのでかなり心配になり、Facebookにて友達に勉強の方法がないか聞いてみつつ、自分でも再びググってみたりしたのですが、やはりだいたい皆さんが言っている内容は同じで、
「BlackBeltを読め」「公式ドキュメントを読め」「採用事例を読め」「Q&Aを読め」
といったものに集約されます。
しかし、今回は状況が状況だけに、こんなド定番なやりかたを愚直にやっていたのではもう到底間に合いません。
手段と内容を絞り込み、集中して勉強する必要があります。
じゃあ実際に何をやったのか?
過去の経験から、とにかくレガシーマイグレーションとAWS内での様々な課題緩和対策が多数出題されることはわかっています。
つまりサーバレスにかかる部分や最新サービスは殆ど出題されず、既存のAWSリソースを最適化するような問題でもいわゆるTier1サービスと呼ばれるIaaSサービスがメインで使われているトコロから別のマネージドに移す、といったような内容が問われます。
ここから導き出した方法は、
- 「100%出題されるサービスに絞って開発者ガイドを全部読む」
- 「模擬試験を見直す」
でした。
対策(1).開発者ガイドの選択集中読破
過去の記事にも書いた自作の「出題可能性の高いサービス一覧」から、出題可能性が極めて高いサービスに絞り公式ドキュメントの「開発者ガイド」を読破しました。
もちろん全部を目を皿のようにして見る時間などないので、機能概要よりも制約条件や他のサービスとの関連などアーキテクティングに関わる部分を重点的に見ていきました。 実際にやってみて思いましたが、この方法と2番めの対策を通しでやるのが遠回りのようで実はいちばん近道の方法なんじゃないかな?と感じました。長文の応用問題(後述)は、これらのサービスの制約条件や組合せの知識を絡めて出題されるからです。
色々と意見があると思いますが、私が選んで読み込んだのは以下の8サービスです。
1. VPCdocs.aws.amazon.com 2. EC2/EBSdocs.aws.amazon.com 3. RDSdocs.aws.amazon.com 4. ELBdocs.aws.amazon.com 5. AutoScalingdocs.aws.amazon.com 6. S3docs.aws.amazon.com 7. DynamoDBdocs.aws.amazon.com 8. Elasticachedocs.aws.amazon.com
ちなみにIAMも「必出サービス」なので絶対に読んだほうがいいですが、私は普段から使っていたので飛ばしました。
ドキュメントを全部流しで読んだあと、「制約条件」「他サービスとの連携方法」に注目して読み直しました。
対策(2). 模擬試験の振り返り(or 再受験)
そしてもう一度、過去に受けた模試を振り返りました。過去に自分が受けた模擬模試はすべて問題文を記録しているので、正解はわからないまでも「問題文の出され方」はわかります。受けたことがない人や覚えていない人はもう1回受けてもいいかもしれません。
本試験での問題の出され方も思い出しつつ、模試で出される「問題文の流れ」をもう一度掴み直します。
どういったものが出るのかはもちろん口外出来ないですが、タイプとしては大きくわけて「問題文が短くそのものズバリを答えさせる知識問題」と「問題文が長く応用力やアーキテクティング力を試される応用問題」の2種類になります。前半はそれこそ知識があればクリア出来るものばかりですが、後半は公式サイト(AWS 認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル)にあるサンプル問題の内容をそのまま引用してみると、下記のようなものになります。
サンプル問題4ページ目 あなたの会社は、中央ファイルサーバー経由で 900 GB のデータを共有している、 オンプレミスのレガシーエンジニアリングアプリ ケーションをホストしています。 エンジニアリングデータは、ファイルサイズがメガバイトから数ギガバイトで、 数千個のファイルで構成されています。エンジニアは通常、1 日に 5~10% の ファイルを変更します。 CTO はこのアプリケー ションを AWS に移行したいと考えていますが、ユーザーの ダウンタイムを最小限にするために週末に移行できることが条件 です。計算によると、 会社の既存の 45 Mbps インターネット接続を使用して 900 GB のデータを転送するには、 最低 48 時間かかります。 AWS 上てでアプリケーション環境を複製した後、与えられた時間内にデータを 失うことなくアプリケーションのデー タをAWS に移行するには、どうしたらよいですか?
試験ではこれに選択形式で出題がされ、それを選んで回答をしていくのですが、問題文の流れをまとめると
- レガシーアプリの仕様を紹介
- AWSに持っていくか活用しようと思ってる
- 利用にあたってのシステム側の制約事項
- AWS上でのアーキテクティングの重視ポイント
他の長文問題でもだいたい似たような形で出題されます。回答は単発のサービスについての場合もありますし複数のサービスを組合せての場合もあります。
重要なのは3と4で、制約事項がサービス選択のヒントになり、重視ポイントが設定のヒントになります。あとは読み込んだユーザーガイドのどの部分が出題されやすいのかをとらえなおす必要があります。繰り返しますが、「制限事項」と「他サービスとの組合せ部分」が出題のキーになるということは覚えておくと良いかと思います。
試験当日
今回は選択肢がなく午後受験になってしまいましたが、前回も書いたとおり受験は絶対に午前中がいいと思います。
午前中にいったん普通に仕事をしてから受けたのですが、やっぱり午後はアウトプットには向いておらず、眠くならないようにお昼も抜いて挑んだのですが、この手の試験で初めて集中が切れました。眠いってことはなかったんですが、おんなじような問題の連続で疲れてしまい「考える」ことが辛くなってきました。 途中で一回目をつぶって2分くらい瞑想したりして集中力を回復するみたいなことを2、3回やりました。これがなければもしかするともう少し点がよかったかもしれませんね。
また試験会場についても発見がありました。 今回はここで受験しました。
他の試験の会場で受けた同僚や友人のハナシでは、「本人確認がかなり大変だった」「メモもペンも貰えない」「Webカメラで顔を監視されていてアゴに手を当てただけでチャットで注意された(しかも英語で)」などなど、これまでの試験とはだいぶ変わったという色々な酷いウワサを聞いていたのですが、この会場では全然そういったことはありませんでした。 メモ1枚とペンもちゃんと貰えましたし、Webカメラでの監視もされていないように見えました。私が過去に受けたものと殆ど変わらない状況で受けられたのはとても良かったです。
https://cbt-s.com/kabukiza-tc/assets/img/rental-01.jpg
会場に不安がある方は、迷わず銀座CBTS歌舞伎座テストセンターで受けることをオススメしますね。
たどり着くのか若干分かりづらいですが、駅からほぼ直結ですし雨降ってても安心ですし。
次回更新に向けて
正直いってこのスコアでは合格できたというだけで「プロになれた」とはとても言えないと思います。 最近はいろんなAWSサービスをハンズオンするような機会もだいぶ減ってきたし、やっぱり触っていないと感覚が鈍ってくるのは切実な問題として感じています。
2年後に更新が来ますが、もしその時も現役でAWSを使っていたらこんどはもう少し余裕をもって対策した上で、全トピックでの65%超えを狙いたいと思います。