2006年1月18日
1週間経過後の再検査。再び散瞳を行った。
ドクターによる詳細な診察結果はこうだ
- この剥離は今回の事故が原因ではなく、ずっと前に起きている
- 現在剥がれた網膜がひらひらしている状態だが、根本の部分が自然治癒で中途半端に治っている
これがいつごろ起きてどのくらいの期間で自然治癒して、そしてどのくらいの期間くっついていてくれたのかはまったく分からない。
「この状態で何年も気づかずすごしている人はたくさん居るし、そのまま死ぬまで何も起こらなかった人もいます。だけど、剥離した部位がこれ以上良くなることはないし、このままで完治することもありません。」
「一方で手術はそれなりにリスクもある。受ければ後遺症だって残ります。今の安定した状態を考えると、絶対に今すぐに手術すべきとは断言できません。」
「あとは、あなたの意思次第です。どうしますか?」
手術するのか、それとも様子見なのか。
だが、弱かった私は、一度この事実から逃げだした。
「目を切ること」に、どうしても勇気が持てなかったからだ。
「一定期間、、、様子を見てみることにします。」
弱々しい声で私は答えた。
だが、本当に辛かったのはここからだった。
(続く)