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AWSソリューションアーキテクト プロフェッショナル試験「不合格」レポート(と合格に向けた対策)

2017年3月3日にAWS ソリューションアーキテクト プロフェッショナルの試験を受けてきました。 やはり、というか残念ながら今回も不合格になりました。 これで都合2度めとなります。

あまりにも落胆が酷く、、、、、もう2度と不合格になりたくないので、今回あらためて受からなかった原因を考察してみます。

(※mamohacy注)
どこまでの範囲を話していいのかよく理解できていませんので、
もしNGなポイントがあったらコメント等でお知らせ頂けると助かります。

スコア

総合スコア: 61% 

トピックレベルのスコア: 
1.0 High Availability and Business Continuity: 75% 
2.0 Costing: 75% 
3.0 Deployment Management: 50% 
4.0 Network Design: 75% 
5.0 Data Storage: 66% 
6.0 Security: 43% 
7.0 Scalability & Elasticity: 46% 
8.0 Cloud Migration & Hybrid Architecture: 85%

ちなみに、1回めの不合格(1年前)の時のスコアはコレ

総合スコア: 62%

トピックレベルのスコア: 
1.0 High Availability and Business Continuity   75%
2.0 Costing 100%
3.0 Deployment Management   50%
4.0 Network Design  75%
5.0 Data Storage    50%
6.0 Security    50%
7.0 Scalability & Elasticity    69%
8.0 Cloud Migration & Hybrid Architecture   57%

スコアダウンしとるがな。。。。

Data Storageをあげたんですが、SecurityとScalability & Elasticityがまるでダメ。 そして相変わらずですが、Deployment Managementは全くスコアが上がりません。

実施した勉強方法

下記のサイトを参考にして勉強を進めました。

↓鯖系小路: AWS SA Proにスコア80%で合格!! アラフォー初心者の勉強法 sabakei.blogspot.jp

↓AWSソリューションアーキテクト プロフェッショナルに合格した勉強内容と受験の様子 - Qiita qiita.com

↓AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナルに合格したので勉強法メモ、結構嬉しい、いやかなり嬉しい、超絶嬉しい、嬉しすぎて鼻歌を歌いながら飛び跳ねちゃうね! - Qiita qiita.com

[AWS] AWS認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル試験に合格したので、勉強したことを簡単にまとめてみました。 – LexTech

やってみたことは下記の通り。

  • 模試を複数回受ける
  • トピック別にスコアの弱いところを把握。自分としてはDeployment Management、Data Storage、Securityが合格点に達していなかった
  • AWSのサービス一覧ページ(https://aws.amazon.com/jp/の「製品▼」にマウスオーバーすると表示されるページ)をEXCEL化し、サービスカテゴリに分ける。うち、前々回の本試験の経験から出ないと予想されるサービスを除外し、さらに模試で弱いと分かっているカテゴリが先に来るように順序を調整
  • 上記の順序に従って、「AWSサービス事例集」(https://aws.amazon.com/jp/aws-jp-introduction/)と「よくある質問」(https://aws.amazon.com/jp/faqs/)をひたすら読みまくる
  • サービス毎に自分の知識が甘かったところをノートに残す
  • このノートを試験2〜3日前から繰り返し読み返す

時間がなければ弱いところだけに絞る想定でしたが、試験前日段階では出題されないであろうサービスを覗くすべてのサービスのBlackbeltとQAの読み込みとメモ作成は終わっていました。

あとはアーキテクティングだけだし、普段からやってることだから大丈夫だろうと、ドキドキする自分に言い聞かせて試験に臨みました。

受けてみての感想(当日の対策)

脳は夜はインプットに使い、午前中はアウトプットに使うのが最適である、というのをとある書籍で読んでから、試験勉強は夜に、ブログ書きやプレゼン作成は午前中にやっているのですが、確かにかなり効率がいいというか、脳への負担がものすごく減ったのを実感しています。

そして、これはおそらく試験そのものにも通じるはず、と思っていて、私は資格試験で時間帯が選べるものは必ず午前中に受験しています。今回も同様。

そして前日に復習をザーッとやって、たっぷり寝ます。

これをすることで、180分間もの試験時間もずっと集中して取り組むことができます。 眠くないのでカフェインの入った飲み物も必要ありませんし、糖分を少し取れば頭もフルスロットルで回ります。

少し緊張しつつ、会場へ向かいます。 今回の会場は「コンテンツワン秋葉原駅前テストセンター」でした。

2018.03.19追記 「コンテンツワン」はどうやら閉鎖されてしまったようです。 https://www.testcenter.jp

実は、今回かなりみっちりサービスの勉強をやったおかげか、前回に比べるとかなり「手応え」がありました。問題文の内容把握はもちろん、選択肢に書かれているサービスや設定の内容の多くはほぼ理解できていました。もちろん、ずっと集中力が切れることはありませんでした。

見直しをする時間も20分ほどあったし、提出ボタンを押すまではかなり自信があり、受かるかどうかよりも「何点取れたのかな?」の方が興味があったほどでした。

しかし現実は 無慈悲の不合格・・・

しかも前回よりも点数が下がるというオマケつき。

本当に落胆しました。。。。

では、なぜ受からなかったのでしょうか?

不合格になった3つの理由

理由はおそらく3点あると思います。

理由① サービスの「採用事例」の把握が甘い

このサービスにはこういうオプションや制約があった、というのはほぼ理解していても、それを具体的にどういうシーンで活用するのかの「事例」や「実装例」を数多くは把握できていませんでした。

これは試験対策が基本仕様の理解(というより復習)に寄りすぎていたのが原因でしょう。 この方法だけでも、実はアソシエイトならかなりの高得点でクリアできることでしょう。しかしそこはプロフェッショナル。ただの暗記ではクリアできないところがなかなかクリアできないポイントでもあります。

理由② 実務で動かしていない

サービスの理解はしていたとしても、実際に手を動かしていない人はテストに受からないというアソシエイトの中で言われていたことがプロでも問われました。

例えば私がいつも点数が低い「Deployment Management」に相当すると想像される、CloudFormationやBeanstalkといったサービスの問題などは、実際にマネジメントコンソールやCLI等から使っていれば用語の意味すらわからなくても「感覚的」にわかるであろうと予想されるものが非常に多かった気がします。

「実務で動かしていない」という意味においては、AWSとは直接的には関係ないが知っていないとAWSの高度なアーキテクティングができないIT知識という部分が致命傷になったところもあります。例えばSecurityに相当すると予想されるIAMやDirectoryServiceは、そもそもActiveDirectory自体の知見があまりにも浅すぎるために、問題文や選択肢に書かれている内容が理解できないという致命的なものです。これもきっと、普段からADを使いこなしている人にとっては、AWSのサービスを理解していなくても想像の範疇で答えられるものなのでしょう。

そういう意味ではNetwork Designの問題に出ていたであろうBGPやVPNについては別の資格試験で勉強していたこともあり、今回は意味をほぼ理解できました(正解していたかどうかは別にして)。やはりAWSに関連する基本的なIT知識もスキルスタックとして必要なのだと痛感しました。

理由③ 問題文が何を問うているのか?の読み込みが甘い

これが一番の原因ではないかと思います。

これまでそれなりに勉強をしてきた上、ある程度実務で経験を積んできた人であればあるほど、問題文を読んでいる途中であらかた使うサービスとベストプラクティスな構成が見えて来てしまいます。ここで問題文を最後まで読まず選択肢に目をやってしまうと、2つ3つくらいまで候補が絞れたように思えてしまうのです。

しかし、それこそが「罠」です。

その問題で何をとうているのか?は、問題文の最初の前提条件と合わせて、最後に記載されていることが多いのです。

例えばそれが、「(コスト度外視で)結果整合性重視」なのか「(多少不備があっても)コスト最優先」なのかでは、有効な選択肢が全く逆になります。ここを読まずして選択肢に目をやってしまうと、「自分が慣れ親しんだ構成」に目がいってしまい、その問題の要件がなんなのかを見落とします。

今回Costingが前回より25%も落ちたのも、それが原因ではないかと想像されます。 これは最近、実務でもあまりコストを意識しなくなっていることが明らかに影響を受けていて、自社から求められているセキュアかつスケーラブルな構成にばかり注目していた感があります。

次回受験する自分へのメモ

 課題から導き出される次回への対策メモです。完全に俺ナイズされているので、番人向けではないです。

まとめノートをもう一度読み込む

おそらく、活用事例集とQAページを読むのは間違っていないアプローチのはずです。 せっかく作ったまとめノートですから利用しない手はありません。 復習を素早く行うためにも、ここを一旦読み込んで理解が甘ければBlackBelt/QAページを参照します。

もしやっていない人は、弱点の把握、でるであろうサービスの把握をした上で、最後に活用事例集とQAページを読んで行くというアプローチでいいと思います。 どの口が言ってんだというのは置いといて・・・。

実装例・採用事例としてのホワイトペーパーを読み込む

ほとんどが英語で辛いですが、、、そうも言ってられません。不得意分野を中心にホワイトペーパーを読み漁ろうと思います。

ホワイトペーパー | AWS

不得意分野のハンズオンをやる

結局知識の詰め込みをやったところで身につかないですし、元々記憶力が弱い自分にとって手を動かすことは記憶の定着にも有効的。 CloudFormation、Beanstalk、CloudFront、DirectoryServiceあたりは確実に触っておこうと思います。

不得意IT知識の強化

普段IAMをよく使う業務に携わっていることもあり、このサービスの理解はだいぶ進んでいます。おそらくですが、IAMの理解はプロフェッショナルの鍵を握ります。 しかし、セキュリティはそれだけではクリアできません。 私にとっては、とにかくActiveDirectoryの知識が足りなすぎました。仕組みもよく理解していないし、やれSAMLだやれケルベロスだと、どこの番犬だよ?みたいな専門用語が多すぎます。 ネットワーク周りの基礎知識を強化するとともに、ActiveDirectoryの知識は確実に補強しておこうと思います。

ネットにある有料コンテンツで勉強する

こちらはAWS界隈の友人に紹介してもらいました。 コンテンツとしてもかなり充実しており、SA Proに限らずAWS系の資格は完全網羅。 ただ、、、こちらも英語です。。。もう頑張るしかありません。

↓AWS All-8 Certification Bundle - A Cloud Guru https://acloud.guru/bundle/aws-all-8-certifications

cloudacademy.com

まとめ

模試で不得意分野を知ることと、問題文を最後まで読むことを忘れないこと。 それと実例を抑え、関連するIT知識も強化しておくこと。 あとは「前日にちゃんと寝る」。これ重要。

あとは何日間かけるか?だけど、多分集中できるのって1ヶ月くらいだから、そのくらいを目処にやりたい。

次回は5月末くらいに受験予定。いっそのことAWS Summit Tokyoの会場で受けようかな?