●調査情報リスト
①https://aws.amazon.com/jp/servicecatalog/
②https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/servicecatalog/latest/adminguide/introduction.html
③https://www.slideshare.net/AmazonWebServicesJapan/20180718-aws-black-belt-online-seminar-aws-service-catalog
④https://dev.classmethod.jp/referencecat/aws-service-catalog/
●AWS Service Catalog サマリ
企業のカタログ管理者が用意した「製品カタログ」を、ユーザーが簡単な操作で起動できるようにしたサービス。権限管理なども統合されていて、許可されていないユーザーにのみ製品を展開し、起動させることができる。
サービスの概要を最もわかりやすく言うと「CloudFormationにエンドユーザーにもわかりやすいUIをつけたもの」といった感じで、管理者が用意したスタックをエンドユーザーはマネジメントコンソール上から「製品」として選んで起動させることができる。
用語
ポートフォリオ
* 製品の塊
* テンプレート制約、起動制約、通知制約
↓
製品
* バージョン管理されたAWSリソース郡
* CloudFormationで構成
↓
プロビジョニングされた製品
* Service Catalogによって起動された製品のAWSアセットのこと
カタログ管理者側
カタログ管理者は製品のベースになるCloudFormationテンプレートを用意して製品として登録。この製品を複数固めてポートフォリオとし、使えるユーザーを登録してそのポートフォリオ毎に使えるテンプレートの制約や起動制約などを設定する。
エンドユーザー側
エンドユーザーはIAMでログインし、AWS Serivice Catalogの製品カタログページを見て対象となるポートフォリオを選んで起動する。起動が完了するとAmazon SNSを通じユーザーと管理者の両方に通知が届く。
その他の機能
- 異なるアカウントに対してポートフォリオを共有できる。同じ企業内で情シスのアカウウントと利用部門のアカウントが別れているときなどに使える
- ユーザー側のマネジメントコンソールのルック&フィールを変えられる
- Market Placeから直接Service Catalogに取り込むこともできる
- Service Now( https://www.servicenow.co.jp/ )というIT業務プロセスマネジメントツールと連携させて使うこともできる
●温度感調査
Developers IO パラメータ
https://dev.classmethod.jp/referencecat/aws-service-catalog/
記事数:11
最終更新日Top3:2020.08.18 → 2018.03.22 → 2017.12.08
サービスアップデート状況
2020/12/12 AWS Security Hub が、ServiceNow ITSM との双方向統合をサポート開始
2020/12/11 ServiceNow 向け AWS Service Management Connector を使用して、ServiceNow CMDB での EC2 プロビジョニングとクラウドリソースの表示を簡素化
2020/12/04 AWS Service Catalog AppRegistry を使用して、AWS アプリケーションを定義および説明可能に
2020/11/17 AWS Service Catalog スタックインポートを使用して、既存の AWS CloudFormation スタックへのガバナンスの追加が可能に
2020/11/04 AWS Service Catalog が StackSet インスタンス操作のサポートを開始
ドキュメントアップデート状況
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/servicecatalog/latest/adminguide/history.html
表示形式が前日と違う。。。サービスによって違うのかな?
2020年9月24日
Connector for の最新バージョンServiceNow Connector for ServiceNow の更新については、「」を参照してくださいService Management Connector for ServiceNow。
2020年3月24日
AWS のサービスクォータ AWS Service Catalog で AWS のサービスクォータを使用する方法については、「AWS Service Catalog のデフォルトのサービスクォータ」を参照してください。
2020年3月10日
入門ライブラリ AWS Service Catalog が提供する Well-Architected 製品テンプレートについては、「入門ライブラリ」を参照してください。
2019年12月17日
バージョンガイダンス 製品バージョンガイダンスについては、「バージョンガイダンス」を参照してください。
2019年11月21日
Connector for Jira Service Desk Connector for Jira Service Desk の使用を開始するには、「AWS Service Management Connector for Jira Service Desk」を参照してください。
※APIバージョンとかの情報は記載なし
深堀りの有無
実施しない
●所感
EC2などのAWSアセットを使って一連のサービスを構成したり、あるいは開発環境などを一発構築するなどに使えるため、レガシーな構成のシステムではAWSにLiftするだけで維持管理が簡単になりそうなサービスではある。
しかしデプロイされてしまった時点で運用管理がリニアにやりにくくなる点や、個別にAWSアセットがプロビジョニングされてしまう点から社内利用であっても更新追随が難しく、この手の提供はAPI経由かあるいはSaaSとしての利用に巻き取られつつある。また最近は開発環境をEC2で作るのも珍しくなってきており、こちらも使い所が難しい。
一時期自社内での活用を検討したことがあったが、実際のところカタログ管理者にはCloudFormationテンプレートを記載するスキルが必須であり、起動されたアセットの管理にはAWSそのもののスキルも必要だったりと維持体制面でのハードルがなかなかに高く見送った経緯がある。UIのデザインを変更できたり、ServiceNowの他サービスとの連携が強化されていたりと少しずつ進化はしているようだが、サービス活用の場面が想定しにくいというのがこのサービスの最大の課題と言えるのかもしれない。
レガシーなパッケージソフトウェアをお客様にSaaS的に使っていただきたいというニーズには答えられるかもしれないが、それこそ今年のre:Inventで発表されていたAWS SaaS Boostなどで代替される機能になってしまいそうな予感がある。すでに枯れきっている社内サービスや更新頻度が半年に一度など決まっている内製パッケージの社内展開を行いたい情シスの人間向けのサービスと言える。
●参考情報
追加情報なし