【AWS re:learning】Day6(2/2) AWS Launch Wizard
●調査リスト
①公式サイト
https://aws.amazon.com/jp/launchwizard/
②ユーザーガイド
https://docs.aws.amazon.com/launchwizard/index.html
③BlackBelt
-
④DevelopersIO記事一覧
-
⑤リリースノート
https://aws.amazon.com/jp/new/?whats-new-content-all.sort-by=item.additionalFields.postDateTime&whats-new-content-all.sort-order=desc&awsf.whats-new-management-governance=*all&whats-new-content-all.q=AWS%2BLaunchWizard&whats-new-content-all.q_operator=AND
⑥ドキュメント更新履歴
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/launchwizard/latest/userguide/doc-history.html
●温度感調査
Developers IO パラメータ
※検索にて発見できず
記事数:0
最終更新日Top3: → → ****
サービスアップデート状況
サービス提供開始:2019/11/14
※リリースノート発見できず。
ドキュメントアップデート状況
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/launchwizard/latest/userguide/doc-history.html
December 16, 2020 WS Launch Wizard for SAP support for SAP application installation.
December 15, 2020 AWS Launch Wizard for SQL integration with AWS Systems Manager Application Manager.
December 15, 2020 AWS Launch Wizard for Active Directory
November 17, 2020 AWS Launch Wizard for SAP support for custom pre-deployment and post-deployment scripts.
October 28, 2020 AWS Launch Wizard support for SQL Server application single-node deployments.
2020年内ドキュメントアップデート回数:11回
●AWS Launch Wizard サマリ
自身が持つVPC上に特定のアプリケーション必要となるAWSリソースを自動的にセットアップしてくれるウィザードを提供しているサービス。とはいえ自分自身で作ったアプリのウィザードが作れるわけではなく、AWS側が認めた(用意した?)もののみが提供される。2021/01/05現在、SQL Server 、SAP、ActiveDirectoryの3つのアプリケーションが提供されている。
アプリケーションを選ぶと、それぞれのアプリのセットアップに必要な情報をステップ・バイ・ステップで入力していくとデプロイが始まる。必要な入力情報はアプリによって異なる
最後まで進むと1ヶ月の料金を含む確認事項が表示されてDeployでデプロイがスタートする。
対象のアプリの一覧に表示され、デプロイが進捗している状況が見える。完了まではSQL Serverの場合ではなぜか1時間以上かかった。
デプロイが完了するとそのデプロイメントセットの実行結果を確認することができる。
一覧から選択して「Delete」でアプリのTerminate(と履歴の削除)が可能。ActionsボタンにはEC2コンソールを表示させたり、CloudFormationの実行ログを表示したりと裏側で動いているサービスのマネコンに直接行くこともできるようだ。
深堀りの有無
実施しない
●所感
アプリケーション企業が用意したCloudFormationをより抽象化した形で管理できるようにしたのがこのサービス。逆に言うとそれ以上でもそれ以下でもないと言えます。 下記ページの説明では「完全に動作するアプリケーション」がセットアップされるところがポイントだと謳っています。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/launchwizard/index.html
AWS 起動ウィザードでは、簡単なステップバイステップのガイダンスに従って、 アプリケーションソリューションをクラウドにデプロイするために必要な時間を 減らすことができます。アプリケーションの要件を入力すると、ソリューションを デプロイして実行するための適切な AWS リソースが、AWS 起動ウィザードに よって識別されます。AWS 起動ウィザードでは、デプロイの予想コストが示されます。 また、リソースを変更し、更新されたコスト評価を即座に表示することができます。 お客様による承認後、選択したリソースが数時間以内にプロビジョニングおよび設定 され、完全に機能し、本稼働環境で利用できるアプリケーションが作成されます。 また、カスタム AWS CloudFormation テンプレートも作成されます。この テンプレートは、それ以降のデプロイで再利用およびカスタマイズできます。
これは特定のアプリケーションをSaaSサービス、あるいはマネージド・サービスとして利用したいが、ライセンスの都合やユーザー企業側の都合でどうしても自分自身のVPC内部にサービスをホストしたいといったエンプラにありがちな制約条件をクリアする際にインフラ担当者が自らセットアップしたり運用したりといった手間をかける必要がなくなるという意味では非常に有用なサービスといえます。
ただ、この「完全に機能する」というのが曲者で、結局正しく動作する設定をしないとスタックの実行は失敗します。事実私の簡単な試験でもSQL Serverの起動に失敗してしまいました。
そしてその原因はAWS Launch Wizzardのイベントリストに表示されたメッセージからは探ることができず、結局CloudFormationのマネコンをたどって調べる必要があります。これでは抽象化した意味がありません。
結局、CloudFormationから辿ろうとしましたが何が原因かわからず諦めました。
この一件で私的にはかなりケチがついてしまいました。非常に残念です。
またAWS Launch Wizardで登録されたアプリは通常のEC2マネコンにも表示されてしまうようで、運用上気をつけないとドリフトが発生ししまう可能性もあります。単一のシステムでこれを使ってアプリケーションを作り込むことはヒューマンエラーを埋め込むことにもなりかねません。
もしかするとAWS Launch Wizzardは、主に企業の情シス担当のような立場の人間が利用することを想定しているのかもしれません。利用部門からの申請があったら専用のVPC上にアプリをデプロイし、それを利用部門に使わせるといったユースケースです。もしそうであればこのサービスが「管理とガバナンス」というカテゴリに分類されていることも納得できます。またこのユースケースであれば運用者は登録されているアプリを構成するインフラだけを見れるスキルがあればよく、学習コストも少なくて済むかもしれません。
いずれにしてもサービスとしてはもう少し成熟してこないとエンプラでは使いにくい印象を受けました。今後に期待したいです。
●参考情報
↓AWS Launch Wizard で SAP のデプロイを加速させる – ナレコムAWSレシピ
https://recipe.kc-cloud.jp/archives/16836