電磁波に撃たれて眠りたい!

今日も電磁波浴びまくりのIT業界で働く@mamohacyがガジェット/クラウド/IT業界を語ってくブログ

クラウドとスマートフォンが僕らにもたらしてくれたコト

このところ、Evernoteを皮切りにクラウドサービスにどっぷりハマっています。

僕自身、IT業界で働く身としてクラウドとは何たるか?を勉強して知ったつもりでいましたが、それはそれはトンデモナイ勘違いでした。 はっきりいって、この凄さは使った者にしか絶対に理解出来ないと思ったので、感じたことなどをまとめてみました。

クラウドサービスって?

クラウドによって実現されるサービスには有名なところでソフトウェアをWebベースで提供する「SaaS(Software As A Service)」、実行環境や開発環境をWeb上で提供したり、課金システムなどを代行する「PaaS(Platform As A Service)」、ネットワークやサーバ本体、データ保存領域などのストレージを提供する「IaaS(Infrastructure As A Service)」などがありますが、ここでは「IaaS」にフォーカスを当てて話をします。

 

クラウドサービスのうち一番わかりやすい例であるGmailは、Webメールというソフトウェアを提供しているという意味では「SaaS」になりますが、どちらかというと7GBもの容量を備えるメールボックスとしての機能のほうが重要であり、そういう意味では「IaaS」に相当すると言えるでしょう。 これは、最近流行りのDropboxやEvernote、FlickrやPicasaといったストレージ系サービスも基本的には同じで、これらのサービスを外側からだけ見ると、ただ単純に「ローカル(手元)にあるデータをインターネット上に保管するもの」と思われがちです。 しかし、それは半分しか正解ではありません。

クラウドサービスはデータをネット上に上げたり、ブラウザで提供されるアプリケーションをそのまま使用することよりも、その周りにあるハードウェアやアプリ、そして他のWebサービスと組み合わせて使う事により、本当の価値を生み出すことができるということが、実際にそれらを使い込んでいくとよくわかります。

スマートフォンとクラウドの驚異的な親和性

iPhoneなんかのすばらしいスマートフォンの登場のおかげで、「インターネットと携帯端末の親和性」と「バックグラウンド処理能力」が劇的に向上しました。正直いって、ケータイからスマートフォンに変更すべき最大の理由はここにあると僕は思います。 この「バックグラウンド処理が超強力になったこと」により、ユーザー自身がネットワークに繋がっているとかいないとかをまったく意識する必要が無くなってしまいました。

これまでのフィーチャーフォン、いわゆるガラケーは、ユーザーがメールでデータを送信したり、ブラウザでネットに直接アクセスするなど、自分からネットに繋ぎに行くという「ひと手間」を「自分の操作で」やる必要がありました。 ところがスマートフォンのアプリのうちクラウドサービスを利用しているものの多くは、いまがオフラインであるのかオンラインであるのかをユーザーが全く意識せずに操作することができ、かつ必要な付帯データの添付やネット上へのデータの送信は、文字通り「勝手に」やってくれます。

わかりにくいので、メモ帳のアプリで例えてみます。

例えばメモ帳に何かを書いて保存したとします。今までのケータイなら、ただ単にそこに書いた文字が本体に保存されるだけです。いいとこ、それをメールに添付するなりしてどこかに送信するという手間をかければ、携帯から外に出すといったことができますが、それもアンテナが立ってる場所で、メーラーを起動して、添付して、送信・・・という一連の流れを自分自身の手で行う必要があります。

 

これがスマートフォンのアプリだったらどうなるか?

 

 

メモ帳に何かを書いて保存すると、裏側で現在の日付や時刻、いまいる場所の位置情報などをそのメモに自動的に付加してくれて、かつそれをインターネット上の所定のクラウドサービスにアップロードしてくれます。この間、ユーザーは自分からネットに繋ぎに行くとか送信するかいう操作は一切行う必要がないし、仮にメモを保存したあとすぐにアプリを終了してしまっても、大抵のアプリは電源がついている間は裏でせっせとアップロードを続けてくれたり、次の起動時に自動的にアップロードしてくれるのです。 操作としてはアプリを起動してメモして保存する。これだけしか行わないのに、です。

クラウドとスマートフォンが僕らにもたらしてくれたコト

「まるでインターネット上の保存領域や提供されるアプリケーションが、端末本体のフォルダや機能の1つであるかのようにスマートに扱えるようになったこと」

 

 

これがクラウドとスマートフォンが僕らにもたらしてくれた最大の功績だと僕は勝手に思っています。 クラウドサービス上に置かれたデータはもちろん公開しなければ自分しか見ることができません(Gmailと同じですね)が、データがインターネット上にあるので、自分のスマートフォンからだけではなく、自宅のPCからだって見ることができますし、言ってしまえば他人のスマフォや携帯からでも参照することができます。 これは、世界中のどこにいても自宅の本棚や押入れの中を自由に見ることができるのと同じこと。ほんの15年前にはとても考えつかなかった革命的なイノベーションです。

インターネットや高性能のモバイル端末がもたらしてくれるであろう未来はきっとこんなものではないはずです。僕はそんな未来に期待せずにはいられません。 スマートフォンにするのを迷っている人や、クラウドサービスを利用することに不安を抱えている人は多いと思いますが、これを機会にぜひ利用してみてください。 きっと、これまでとは全然違う世界を見ることができ、そしてインターネットがすごく身近に感じることができるようになるでしょう。

本当は、クラウド上に置かれたデータをさらに加工して別のデータにし、また別のクラウドに保存してしまう便利なWebサービスなどのお話もしたかったのですが・・・ それはまた別の機会に。

 

↓この記事で紹介したWebサービス