俺とってのスノーボードは一体何なんだろう?
ただの趣味なんかで片付けたくない。自分にとってのスノーボードはただのレジャーなんかではなく、紛れもないスポーツであり、まさに「生きがい」や「生きていることの意味」そのものだった。
でも、滑りたいという単純な気持ちを持つことで、家庭内にいつくもの不和が発生じてしまうことは、自分にとって最も高いプライオリティである「家庭円満」を脅かす事になってしまう。なにより、スノーボードすることで大切な大切な家族との時間を失う事は、耐え難い苦痛でもあった。
「もう・・・スノーボードなどやめてしまおう。」
そう考えるようになってから、スノーボードに対する興味が一気に失せた。
雪が降ろうが、雑誌が発売されようが、誰かがSNSにスノー日記を上げようが、心からどうでもよかった。もう自分には関係ない。仲の良い友達が、通い詰めたゲレンデに行ったという日記でさえ、まるで趣味の合わない赤の他人のつぶやきを外野から眺めているような、そんな気分で読んでいた。
つづく。。