電磁波に撃たれて眠りたい!

今日も電磁波浴びまくりのIT業界で働く@mamohacyがガジェット/クラウド/IT業界を語ってくブログ

巨大唾石摘出手術 体験記 vol.4 〜手術〜

2020年10月28日 手術日当日

朝、看護士さんの挨拶で目をさます。結果あまり深くは眠れなかったようだ。

病院の廊下からの見えた朝日が異常なまでにキレイで、つい写真をとってしまった。

そういえば、朝までにPCR検査陽性のお知らせが来なかった。ということはきっと陰性だったということだろう。

9:14 最終ブリーフィング

その後、口腔外科の先生がやってきて、最終ブリーフィング。自分の名前をフルネームで伝え、手術部位についての説明もし、手術箇所である口の端を自分で指差ししてから、その場所を油性ペンでマーキングされた。

このような行為は運用の観点から本当に重要で、作業者本人の意識に埋め込むための動作が必要。複数人のクロスチェックに加え当事者による確認も加える徹底ぶりに、さすが医療関係というだけに素晴らしい運用フローが組まれているなと感心してしまった。

通信事業者においても同じような運用フローがされるが、こういう意味もあるんだと重要性を再認識することになった。職業病が酷いな。

10:00 飲水禁止

10:00に飲水も禁止されてから手術までの時間はとにかく長く感じられた。待っている間、勉強でもしようかと思っていたが心理的にはとても集中して読めるような状況になかった。仕方ないのでYouTubeを見たりネットを見たりして時間を潰していた。

ここ数年で最も長く感じられた3時間だった。

13:30 ついに呼ばれる

手術着に着替え、圧着ストッキング?を履いてトイレを済ませ待機。

看護士さんに連れられて、徒歩で手術室へ移動。女性看護士さんと病院の制服についての雑談トークをキメながら、エレベータ待機中に看護士さんにふと聞かれた。

看「緊張、してますか?」
私「んー、してはいますが、むしろワクワクのほうが大きいですね」

私が言った言葉に嘘はなかった。岩井先生の腕も信じていたし、網膜剥離の手術のときのように最悪目が見えなくなるといったようなリスクも低いので、むしろ全身麻酔を生まれてはじめて経験できるということへの期待感のほうが大きかった。

エレベーターを降り、担当医にバトンタッチして執刀医や麻酔科の先生が待つ手術室へ入室。
岩井先生は休憩中だったのか部屋の隅にある椅子に座りながらうなだれていた。

一瞬で飛ぶ記憶。そして手術へ

麻酔科医や看護士さんなどに指示されながら、自分で手術台に横たわる。いろんな装置と天敵の管が通され、最後に酸素マスクがかけられた。

全身麻酔中は呼吸も止まってしまうらしく、人工呼吸が必要とのことで、外気がまったく入らないピッタリとしたマスクを装着。自分で吸って吐いてを意識的にしないとちゃんと呼吸できないような感じで、こういうのがダメな人はパニックになってしまうかもと思った。

少しずつ笑気ガスと思われるものが流し込まれ、「どうですか?意識ははっきりしていますか?」と聞かれ、「はい。まだ大丈夫です」と答えた。 ガスはやや甘ったるい独特の匂いがした。

その後「これから薬を入れていくので、少しずつ眠くなります。自然に目を閉じていってください」と言われ、「はい」と答えたほんの数秒後、意識消失。手術に移った。

15:00 覚醒

あとから計算しただいたいの時間で15:00くらいに覚醒。手術は予定通りの時間で終わったようだ。呼吸が戻るのが早かったのか、事前ブリーフィングで説明を受けていた鼻から気管挿管されていた管は抜かれているようだった。

手術台からベッドに移され、病室まで運ばれたが、覚醒後はかなり意識がはっきりしていた。これだったら年イチでやっている安静剤を使った胃カメラ検査のときのほうが酩酊具合が酷い。左手に血中酸素料を図る装置と点滴の管が刺さっているのが煩わしかったが、それ以外はいたって普通で、痛みや腫れは想像していたより遥かに少ない。むしろじゃんじゃん出てくる唾液を飲み込むのがやや辛かったのと、とにかく気管挿管された右の鼻が痛かったのを覚えている。

病室に戻ってしばらく休んだあと、飲水とトイレを自力でできることの確認がされた。痛みが少しきつめになってきたので水でロキソニンを飲む。痛み止めはきちんと効いていて痛みは殆ど感じられなくなったが、全身麻酔の影響なのか眠りが深くならず、夜中かなりの回数目が覚めてしまい、浅い眠りのまま朝を迎えることになった。

(vol.5 「邂逅」に続く)