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巨大唾石摘出手術 体験記 vol.3 〜入院〜

2020年10月27日 入院

長いようで短かった2ヶ月間はあっという間に過ぎ、その日はあっさりとやってきた。

朝イチで自宅から新幹線に乗り、いざ、横浜市立大学附属病院へ。

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入院手続きを済ませて3日間お世話になる病室へ。当然だが相部屋。

冷蔵後とかTVがカードタイプの有料だったが、そもそも飲み食いもまともにできる状況にならないし、PCもタブレットも持ってきたのでTVカードは未購入。WiFiも有料だったが、こちらも自分のiPhoneでテザリングして対応した。

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まずはPCR検査

入院手続きも比較的スムーズに進み、最初に行った検査はPCR検査だった。

どんなことをするのかドキドキしていたが、普通に採血をした後、プラスチックの試験管に5ml程度の唾液を入れるだけで、検査自体は本当にアッサリと完了。 どういう理由なのかはわからないが、結果は「陽性でないと通知されない」とのことで、検査結果がわかる翌日を待つことになった。

あとはひたすら手術前検査

PCR検査が終わった頃には昼ごはんが運ばれていた。病院食も久しぶりだが、なんというか普通に美味しかった。

それからは麻酔科、口腔外科といった診察窓口での検査はもちろん、ベッドに看護師さんや薬剤師さんなどが何度もやってきては検査とブリーフィングを受けた。

素晴らしいなと感じたのは、横浜市大病院では患者のカルテが完全に電子化されていて、同じデータベースを見ながら先生や看護師さんがお話されている様子だった。 ただ、普段飲んでいる薬とアレルギー、過去の怪我や手術に関する内容は、全ての方に同じことを聞かれ、まったく同じ説明をしなおした。 そのたびに都度、先生たちは何かを入力されているように見えた。

入院前に事前申告もしているし、電子カルテを使っているのになんで情報共有されないんだろ?とその時は思ったが、もしかするとこれを共通項目にしてしまうと必要な対応項目にズレや見解の違いなどが出てしまうので、あえて個別管理にしているのではないか?と思った。邪推の域を出ないが、患者から聞いた内容をもとに先生が手術にあたっての考慮事項を専門領域の観点から記入するように指示されていて、その内容を打ち込んでいたのかもしれない。

いずれにしても電子化、デジタル化による効率化の効果はすさまじく、たとえば検温や血圧、脈拍などは一定時間おきに看護師さんが計測に来るが、計測結果は医療機器にスマホをタッチするだけで自動収集されるようになっており、患者のタグを最初に読み込んで登録する流れになっているようだ。またワゴンの一番上にノートPCが設置されていて、おそらくだが患者のカルテをリアルタイムに見ることができつつ、「気分はいかがですか」「痛みはありませんか」といったヒアリングの結果もその場で打ち込んで反映出来るようになっていた。

見ているところが完全に職業病で、自分が少し嫌になった(苦笑)

私が最後に入院したのがかれこれ14年前。網膜剥離の手術をしたときだった。

↓ずっと前の個人ブログ blog.goo.ne.jp

そのときも順天堂大学病院だったので先端医療は相当進んでいたはずだが、当時もIT業界にいた私から見ても医療業界にデジタル化の波が来てるという印象は受けなかった。でもよく考えれば当たり前の話で、14年前といえばまだiPhoneすら発売されていない時代。デジタル化といってもおそらくカルテどまりで、末端の現場の業務までは浸透していなかっただろう。当時の現場はきっとそれまでとなんら変わりない対応をしていて、後で看護士さんがナースセンターにあるPCを使って手で打ってカルテに投入、みたいなことをしていたんではないだろうか?

IT化の普及に関心しきりだったが、それでもオペレーションのいくつかに「人間を相手にすること」を鑑みたアナログ手順があえて残されているという点にも注目したい。
(これについては後述)

そんなこんなで初日の検査はつつがなく終了。 手術は明日の14:00で確定となった

屋上公園で仕事の勉強なんかもしつつ。

お風呂と夕飯もフツーに頂いて消灯時間。

相部屋のみなさまもとても静かな方々でイビキで眠れないということもなく本当に助かった。

夕飯後は絶食だったがあまり空腹になることもなく22時半ころにはウトウト。しかしこの時点ではまだ手術の日程は確定しておらず、少し緊張していたのかたびたび夜中に目を覚ましていた。

(Vol.4 「手術」に続く)