電磁波に撃たれて眠りたい!

今日も電磁波浴びまくりのIT業界で働く@mamohacyがガジェット/クラウド/IT業界を語ってくブログ

「冬」 第二話

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ゲレンデにいったところでマトモに滑る事など出来ない。

この事実を知って早々にスノーボードすることを諦めたのは妻の方だった。女性のほうがその点は割り切りが早い。娘の世話の事を考えると、どんなに夫婦で負担を分けたとしても苦労する量はどうしても妻の方が多くなってしまうのだから当然の判断とも言える。10年超の歳月をかけて作り上げた彼女のスノーボード筋も、妊娠/出産と育児によって完全にゼロに戻ってしまった。ゲレンデではもちろん彼女自身も俺と同じ時間滑るのけれど、俺よりさらに運動不足である彼女にとっては現役時代から比べたらほぼゼロに近いパフォーマンスしか発揮できないのだから、やる気が出ないのは当たり前だろう。

家族でスノーボードに出かけるためには、普段の生活で彼女に貸しをいっぱい作ったうえでゲレンデに行く理由づけをし、何とか機嫌を取ってテンションをあげ、半ば強引に説得して連れて行く必要があった。

自分1人だけでスノーボードに行く場合はもっと具合が悪い。嫁は自分の性分を理解してくれているのでいいよ、とは言ってくれるものの、それでも休日に育児分担しない事とクルマを終日占有してしまう事への仁義を通す必要があるし、そして何より娘の「パパ行かないで(;_;)」を振り切って家を出る必要があるからだ。

子供ができた事で、家族で滑りに行くのも、1人で滑りに行くのも、「嫁と娘、そして自分自身の説得」という膨大な工数が必要になった。そもそも1人で行く日帰りでも仕事の調整やギアのメンテ、トリップに出るための準備でそれなりの時間と手間が必要なのに、その何倍もの時間と手間をかけなければ、休日の使い方の中に「スノーボード」という選択肢を挙げる事すらできなくなってしまったのだ。

つづく。。。。