普段メモ帳を持ち歩いているような人間には有名なノートがある。表紙、背表紙、裏表紙が厚くて硬く、質の高いペーパーを使い、ノートが開かないようにするためのゴムバンドが表紙の右端を裏から表へぐるっと回り込むようについている。
その名前を「MOLESKINE モレスキン」という
モレスキンは妥協のない徹底的な素材採用や年月を経ても変わらない/変えない使用感で全世界にコアなファンを持っており、この価格設定ながら飛ぶように売れている。
とまあ、堅苦しい文体はここまでにして(^^;)
このモレスキン、本物を手にとってみると良くわかるんですが、手触り、重厚感、ペーパーの質や端の処理、そしてペンを使っての書き心地に至るまで「高級感」と呼ぶのがぴったりとしか言いようのない作り込みが成されています。これはノートやメモ帳というより、日記や手帳のように、ただ書くだけではなく「所有し保存するための喜び」と「使う度に感じる優越感」を強く意識して作られたものなんだなぁというのを強く感じました。
しかし、メモ帳やノートというものは本来、乱雑に、そして多用するものであるはずです。メモ帳には思いついた事をその場でガンガン書き殴り、必要であれば引きちぎって人に渡したりするし、ノートはテーマごとに見開きで使い、メモ帳に書いた内容をまとめて転記し、そこに自分の思慮を加えたりどこかの記事の切り抜きを貼ったり付箋を貼ったりして情報を整理していく。紙は消耗品と割り切って、遠慮なく使いまくるのがメモ術/ノート術のセオリーなのです。
ところが、モレスキンのベストセラーであるRuled Notebook Pocketは1冊1890円という目を疑いたくなる程の価格です。一冊192ページなので、見開きで使ったら約10円です。一回の単価だけ見たら安いかもしれないですが、10回書いたら100円もするような高価なノートを、おいそれと乱雑に使う気分には私はなれません。きっと価格が気になって小さく使ってしまったり、破り捨てるのをためらったり、やたら綺麗に書こうとしてみたりと、本来のメモ術/ノート術のセオリーから外れた使い方をしてしまうでしょう。
しかし、この外側が硬く、ゴムバンドで留められるという機能というのは筆舌しがたいほど便利なんですよね。硬い表紙は立ったままメモを取るのに便利だし、ゴムバンドのおかげて乱雑に貼り付けた付箋や挟み込んだ切り抜きを落とさないで済む。この2つの機能があればノートを持ち運ぶのにバッグに無造作に投げ込んでもペーパーが折れたり中でノートが開いてしまうこともありません。
実は最近、電車の中で立ったままメモを取ることが何回かあり、最初に思いついたのがモレスキンだったわけですが、この機能をどうにか安く実現できないかなぁ?とGoogle先生と押し問答を繰り返したところ、そのものズバリのコピー(リスペクト?インスパイア?)製品がなんと100円均一で有名なダイソーから出ていることがわかりました。
↓【ダイスキン】ダイスキンwiki(ダイスキナリー/Daiskinerie)【Daiskine】 - トップページ
http://www18.atwiki.jp/daiskine/pages/1.html
ダイソーでの正式製品名は「レザー風バンド付きメモ帳」なんですが、あまりにも機能がモレスキンそのものであるため、誰が言い出したのか「ダイスキン」という愛称がつけられ、ダイソーの店員にもこの名前で通じてしまうくらい有名になっているとのこと。
↓http://www18.atwiki.jp/daiskine/?plugin=ref&serial=14&w=338&h=450
画像などで見る限りでは、はっきりって見た目上の差はほとんどありません。 もちろん高級感などは微塵もないですが、やりたいのはあの機能を維持したメモ帳を安く手に入れて持ち歩くことなので問題ありません。サイズはメモなのでA6ないしA7がベストだろうと感じました。 ということで、このダイスキンを入手すべく、ダイソーの各店舗を回ることになったわけですが・・・・。
ダイソー川崎モアーズ店:B6、黒、白各1冊
ダイソー川崎:取り扱いなし
ダイソー横浜西口店:取り扱いなし
ということで行く店行く店片っ端から置いてないという状況が続き、ついに4店舗目で大量在庫を確認! ダイソー伊勢佐木町店:B6カラー前職、A6カラー全色、A7黒、各数十冊在庫あり オトナ買いしようかと思いましたが、使い勝手とかもわからず手を出すのはいかん!ということで とりあえずA6白を3冊GET!これでも315円なのですから笑いが止まりません。
次のエントリーでは各部の作りなどを確認してみます。